洋書を重視するポイント
朝に時間をつくるための準備と助っ人いよいよ、サラリーマンの聖域朝の活用にメスが入る。
だが、この辛い手術を成功さ二つの準備がいる。
@ムダの排除と、A心構えだ。
着ていく洋服選びに手間取っていては、九十分はアッというまに過ぎてしまう。
化粧に時間がかかりすぎてもいけない。
前夜に必要品の準備を済ませ、テキパキと処理できるようにしておきたい。
そして、次項に示す意外な助っ人があることを忘れないことだ。
せるには、パス旅行の出発はなぜ遅れるのか団体やグループでの旅行があるとする。
そのさい、もっとも大切なことの一つは集合時間の厳守だ。
たった一人が遅れただけで、スケジュールが大幅に狂い全員の迷惑となったりもする。
旅行会社の方にうかがった話だが、その団体集合時間がもっとも守られるのは飛行機。
次には列車で、最悪なのはパス旅行だそうだ。
考えてみれば当然の話、だ。
飛行機で向かう目的地は、たいていが遠隔地や離島や外国だ。
子供の遠足と同じで、「大きな楽しみの前には寝坊をしない」という原則が活きてくる。
それにくわえ、万が一にも乗り遅れたときには、追いかけるのも至難である。
列車とて同じ。
接続列車の遅れなどのよほどの場合以外はいかなる理由があろうとも、たった数人の遅刻者のために特急列車の出発を遅らせることは無理である。
他の大勢の客の迷惑になり、運行ダイヤにも支障をきたしてしまう。
その点、仲間同士で行くパス旅行は違う。
出発が五分や十分遅れても、他の誰の迷惑にもならない。
困るのは、いわば身内だけ。
しかも道路が空いていれば、その程度の遅れはすぐに回復できてしまうそうした安堵感が、ついつい遅刻者を生むのだろう。
本社のほうが工場よりも遅刻率は高いサラリーマンは、なぜ毎朝早く起きられるのか始業時間までに会社に行かなければならないからだ。
そして、遅刻が怖いからだに言うと、怖いのは遅刻そのものではなく、それにより被る上司の苦言と給料査定と昇進の遅れ(厳密なのだが)。
その遅刻の割合は、一般的には事務職のいる本社のほうが工場よりも高いそうだ。
同じ本社でも、営業部門よりもスタッフ部門のほうが多いとも聞く。
理由はパス旅行と同じだ。
多くはベルトコンベアを中心に分業協業体制を敷く工場では、一人が遅刻すればラインが動かない危険性もある。
朝一番に電話が殺到する営業も、遅れれば得意先を一軒失うかも知れない。
そうした「目的意識」(恐怖を伴った負の目的意識ではあるが)が、人を早く目覚めさせてくれることには間違いない。
遅刻チェックシステムの魅力ここで、「アーア、悲しきは宮仕えかな」と嘆いては、今流行りのポジティブシンキングの域には到底達することはできない。
それは「素晴らしい恵みのシステムだと感謝する心が大切なのだ。
会社や上司や工場の機械がしてくれる遅刻のチェックは、「超強力な目覚まし時計が無料で使えるということだ。
遅刻して職場や団体の足をひっぱると、仲間からは非難の嵐が起きる。
これぞ、「会社費用負担による相互監視システム完備のアラーム装置だと理解すれば、それを持つ自分は最先端ハイテクの享受者だとの自負快感にも酔える。
何を隠そう。
サラリーマンと並び、この思恵をもっとも受けるのは作家という職業だ。
一部の例外をのぞいて、作家とは、こと時間管理に関してはきわめてルーズな部類に属する人種だろう。
朝はゆっくりと起き、昼前は散歩、午後は昼寝をして夕方から飲みに出かけても、誰も(唯一、奥さんをのぞいて)文句は言わない。
そして、人間にとって、これ以上の快適な誘惑もない。
ついつい、原稿も滞りがちになる。
それを救ってくれるのが締切りだ。
編集者からの、(声だけは丁重な)催促が届く。
すると、昨日までのグタラ生活がまるでウソのように、机にかじりつく時間が始まる。
見る見るうちに原稿が完成してしまうのが、自分でも不思議なぐらいだ。
いや、作家以外の方にも同じような経験はあるはずだ。
夏休みの宿題に取り組んだ八月最後の数日のことを思い出せばいい。
っきつめれば、こういうことになる。
職業、環境の差を問わず、「タイムリミットしがあるということは、現代社会のリズムにとっては避けがたい「必要悪」なのだろう。
その効果がもっとも発揮されるのは、やはり朝なのだ。
朝の「気づき」学人間社会の科学は、っきつめれば応用科学だと思っている。
やかんの沸騰から蒸気エンジンや汽車が発明される。
いつか元東大教授でロケット博士として有名な糸川英夫氏にうかがった話だが、かの現代科学の粋を結集させた宇宙ロケットも、その基本原理はきわめて単純だという。
古来からある花火を無数に束ねて火を点ける。
それを超高度化させたということだそうだ。
大切なことは、「気づき」である。
発見力と応用力により、それまでの常識を打破することが大切なのだ。
「ゲムオーバー」となるタイムリミットがあれば、仕事でも勉強でも能率があがるこの不変の法則を「朝」に応用すれば、どんな発明ができるだろうかそんな発想をしてみるべきなのだ。
まず、現状を点検する。
通常、朝起きてから会社での仕事が始まるまでの平均的な行動4パターンは、最低限、次のようなものだろうか。
起床(十夢うつつ)、洋服を決める着る、洗面、シャワーシャンプー、食事、新聞、テレビ、若干の家族との会話、出勤(歩行パス電車)、タイムカードを押す。
順番が変わる方もあれば、いくつかを省略する方も多い。
通勤が仮に一時間(首都圏では、そんなに恵まれた方も少なくなってしまったが)会社が朝九時に始まるとすれば、七時頃起床、八時前に出発、九時前に出社というパターンになる。
ここで、「あれ」と考える。
「はてな」と首をひねるはずだ。
朝には二つのメリットがある。
@体内時計がもっとも活発に働き、A始業というタイムチェックシステムで行動能率も高まる。
にもかかわらず、その且貝重な時間にやっていることは何なのだろうか。
いずれも、疲れ果て、泥酔しての意識もうろう状態でも充分にできるぐらいの易しいことばかりじゃないが、それでいいのだろうか。
貴重な人生時間を、もっと有意義に過ごすために、ここに何か新しいプログラムを開発できないだろうか。
「頭の冴えた朝」に勧める行動のコンセプト。
たとえば小説を書くとき、作家はよく、「テーマと魅力的な登場人物が見つかれば三分の一はできたようなものだ」と言う。
私自身も、それにくわえて書き出しゃエンディング、クライマックスシンが頭に浮かべば半分、素晴らしいタイトルが決まれば、もう三分の二は完成したのと同じだとも思う。
「朝の魅力に気づいたとき、朝学も「三分の一は習得できたと思ってもよい。
新たな発見や発明を生むエネルギーは渇きと不満感だ。
「この魅力満載の未開発の荒野を放っておいてはもったいないとの思いが、さまざまな開拓意欲と行動に結びつくはずだ。
そこで新たに持てるプログラムは、おそらく次のようなものだろう。
頭は冴えているから、論理的作業、情報収集作業の能率は抜群に高い。
(例一学習、テレビ、新聞、読書)・制限時間があるから、「量を稼ぐ」行為の能率はあがる。
(例一読室宍執筆)・短い時間だから、短時間で完結する行為、途中で中断できる行為が望ましい。
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